2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会、欧州予選のホーム2連戦となる11日のロシア戦、15日のウェールズ戦に向けて合宿を行っているドイツ代表は、8日の非公開練習でハノーファー96所属のGKエンケが左手甲の骨を骨折したことが明らかになった。
ユーロ(欧州選手権)2008に第2GKとして参加したエンケは、正GK争いのライバルと目されるアドラー(レバークーゼン)とノイアー(シャルケ04)がそろってシーズン初めに負傷していたこともあり、ユーロ後に行われた代表戦3試合すべてでフル出場。正GK争いにおいて一歩リードしており、W杯予選最初の山場となるロシア戦でも、ドイツ代表のゴールマウスを守ることが予想されていた。
ドイツサッカー協会の発表によると、エンケは10日に手術を行い、初見では復帰までに12週間程度を要するという。エンケの離脱はドイツ代表にとっても痛手だが、自身がキャプテンを務めるハノーファーにとって、より大きなダメージとなりそうだ。
今回の代表メンバーにはアドラーとビーゼ(ブレーメン)の両GKも招集されているが、11日と15日の予選ではアドラーの起用が予想されている。アドラーは開幕前に肩を負傷したことで、ユーロ後に行われた代表戦では招集外となっており、今回のW杯予選から復帰した。ロシア戦で出場することになれば、A代表デビューとなる。またビーゼも同じくA代表での出場歴がないため、どちらのGKが出場しても、A代表初キャップになる。
レーマンの代表引退後、空席となっているドイツ代表の正GKの座については、メディアを中心とした周囲からは、アドラーやノイアーといった若手に対する期待が大きい。だが、両者ともにシーズン当初にけがで離脱し、その間にユーロでの第2GKという実績もあるエンケが代表のゴールを守り続けており、正GKに最も近い位置につけていた。
しかし、若手GKに対する周囲の期待の大きさもあり、エンケには常に失敗は許されないというプレッシャーがかかっていたのは間違いない。そうした中での長期離脱は、余りにも不運だったと言える。今後は、エンケのケガによる離脱が正GK争いに及ぼす影響、そしてエンケが復帰して戻ってきた時のGK勢力図というものが新たに注目を集めることになる。
sportsnaviより





